
13歳・10歳・5歳の子の父である、お笑いタレントの庄司智春さん。4学年差の3人きょうだいには、子ども扱いしすぎないよう心がけながら、日々の成長をそっと見守っています。今回は、家族イベントを大切にする思い、そして挑戦を後押ししてくれる妻・藤本美貴さんへの感謝まで、父として、夫としての本音を聞きました。
兄妹のかかわりのなかに見えた、うれしい成長の瞬間

――子どもたちは4学年差の3きょうだいですが、大変なところやよかったと感じることはありますか?
庄司さん(以下敬称略) 自分たちはこの歳の差での育児しか知らないので「大変だ!」と思うことは意外とないですね。むしろ、上の2人が下の子に合わせてくれるのが大きな助けになっています。
長男は中2ですが、いまだに妹たちの好きな番組も一緒に見られるタイプで、『プリキュア』シリーズの映画にいっしょに行くこともあります。家族の時間を本当に大事にしてくれるんです。
家では、テレビのチャンネル権も話し合いで決めていますが、これもひとつの“小さな社会”。譲り合い、折り合いのつけ方を自然と学んでくれている気がしますね。
――最近、子どもたちの成長を感じたできごとはありますか?
庄司 長女が算数でつまずいていたときのことです。落ち込んでいたら、長男が「どれ?」と見に行って教えてあげていて。その姿を見て「あぁ、こんなに成長したんだ」と胸が熱くなりました。
もちろん、教えているうちに言い合いになることもあります。そのときは「その言い方だと伝わらないよ」「どう言えば届くかな?」と、少しだけアドバイスをします。2人で向き合って「わかった」「そういうことか」と解決していく姿は、とても頼もしかったですね。
長女と二女は仲がよく、メイクをし合ったり、公園で友だち同士を交えて遊んだり、姉妹の世界がしっかりできています。こちらが介入しなくても、2人だけで完結していく関係は見ていて微笑ましいです。
――子どもたちと接するうえで心がけていることはありますか。
庄司 子ども扱いしすぎないことです。「この年齢で言っても、まだわからないでしょ」とは思わないようにしています。あとでふと思い出したときに役に立てばいいな、という気持ちで、言葉はきちんとかけます。
そのなかでも、ずっと伝え続けているのが「やさしいほうが強いんだよ」ということ。意地悪な態度はすぐに返ってくるけれど、やさしさは時間が経ってから思わぬ形で返ってくることがある・・・。そんな実体験も交えて話します。
芸能界で30年生きてきて、ずっと活躍し続けている方々はみなさん、やさしい人だなと強く感じてきました。その信念を、子どもたちにも自然な形で伝えていきたいと思っています。