たまひよ
イラスト/コナガイ香


自分たちなりに妊活をしてみたけれど、なかなか赤ちゃんを授からない。
もしかして不妊? まずは不妊治療の基本的な流れを知ることから始めましょう。

今回は「体外受精(IVF)」または「顕微授精(ICSI)」について、田口早桐先生にお聞きしました。


不妊治療 2人のスタートガイド #5
※参考:「妊活たまごクラブ 初めての不妊治療クリニックガイド 2025-2026」


体外受精(IVF)または顕微授精(ICSI)


タイミング法や人工授精で妊娠が難しい場合は、体外受精や顕微授精を行います。
卵子と精子を培養液内で受精して、体内に戻します。

体外受精は、女性の年齢が高い場合や、年齢を問わず卵管が詰まっていたり、精子の動きが悪い場合に行います。
培養液の中に卵子を入れ、約5万~10万個の濃度になるように精子を振りかけます。精子は自力で卵子に到達します。顕微授精は卵子に直接1個の精子を注入します。
受精すると細胞分裂が始まり、約数日間培養液の中で受精卵(胚)を培養します。そして、良質の胚を選び子宮内に戻します。
採卵と同時期に胚移植をする「新鮮胚移植」よりも、胚培養のあとに凍結保存をし、子宮内膜の状態がよくなってから融解して移植する「凍結融解胚移植」のほうが主流です。
移植に使わなかった胚は凍結したまま、次回以降使う場合もあります。


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