
フジテレビアナウンサーの山﨑夕貴さんと結婚し、約5年間の妊活を経てパパになった芸人・おばたのお兄さん。
夫婦で向き合った不妊治療のこと、パートナーの支え方、これから本格的に不妊治療をスタートする夫婦に伝えたいこと…。男性目線での妊活について、たっぷりお話を伺いました。
妊活振り返りインタビュー・おばたのお兄さん #1
※参考:「妊活たまごクラブ 初めての不妊治療クリニックガイド 2025-2026」
2人で決断し不妊治療クリニックへ
お笑いにモノマネ、さらにアスリート芸人としても人気を集めているおばたのお兄さんは、自他ともに認める子ども好き。そのエピソードは中学時代にまでさかのぼります。
「中学生のとき、職業体験で保育園に行ったんです。子どもと同じ目線でワーッと遊んでいたら、先生から『本当に保育士に向いてる!』とほめられました。その後、夏休みに再びボランティアで保育園へ。先生から『ぜひ来てほしい。食事も出すから』って、僕が“おかわり”されたんです(笑)。それくらい、昔から子どもが好きでした」
新潟県魚沼市生まれ。きょうだいたちに囲まれてにぎやかに育ったこともあり、「いつか自分も子どもが持てれば」と、漠然と未来を思い描いていました。
「僕は4人きょうだいの3番目で、兄が2人と妹が1人います。子どものころはもちろんですが、大人になってからもきょうだいがたくさんいてよかったなと思うことがすごく多いんです。親もそう感じているという話をたくさん聞いてきたので、できれば自分も子どもがいる人生がいいなと思っていました」
2018年にフジテレビアナウンサーの山﨑夕貴さんと結婚。しかし、結婚する際は子どもについての話をしなかったといいます。
「それは彼女のことが大好きで、ずっと一緒にいたいという気持ちがいちばん大きかったから。子どもができる未来をいちばんに思い描いて結婚を決めたわけじゃないからです。そんな気持ちにさせてくれた妻はすごいなと今でも思います」
結婚後は「できたらいいね」と、ゆるっと妊活をスタートしました。
「最初はアプリなどを使ってタイミング法から。毎月『今日だね』なんて言いながらタイミングを合わせていたのですが、なかなか授かりませんでした。そうこうしているうちに、お互い『子どもが欲しい』という気持ちが強くなってきて。ちゃんと妊活するなら不妊治療専門クリニックへ行こうと決断しました」
不妊治療においてクリニック選びは最初の難関。納得して通えるクリニックを探すため、おばたのお兄さんも情報収集を行いました。
「僕と同期の芸人仲間の奥さんが不妊治療クリニックで働いていたこともあって、都内でおすすめのクリニックを教えてもらいました。ただ、クリニックは人によって合う・合わないがあるとのこと。妻には『絶対ここがいいよ』と押しつけることはせず、ただ情報提供するだけというスタンスで寄り添うようにしていました。最終的にクリニックを決めたのは妻。芸人仲間から教えてもらったクリニックも候補の一つではあったようですが、結局そこではないクリニックを選びました」