たまひよ

2年の妊活期間を経て、昨年の春に子どもを出産し、ママとなったあやかさん。おなかの中にやって来たのは、女の子の三つ子!多胎の中でも極めて珍しい、一卵性の三つ子でした。最初に知ったときはとても驚いたというあやかさん。今回は壮絶だったつわりの体験や緊急帝王切開することになった出産について、詳しくお話を聞きました。全2回のインタビューの前編です。


子宮内に戻した1つの受精卵が3つに!



――三つ子妊娠がわかったときのことを教えてください。

あやかさん(以下敬称略) 2年ほど不妊治療を続けたところで、妊娠がわかりました。最初の診察では「双子ですね」とお医者さんに言われていたんです。戻したのは1つの受精卵だったので、まさかの多胎妊娠にびっくり。でも、とてもうれしかったですね。ただそのときは、「バニシングツイン(途中で1人がいなくなってしまう現象)の可能性もあるので、次の診察でまた確認しましょう」と言われました。

実は、以前1度流産を経験していて、1つの命が生まれてくることが、どれだけ尊く奇跡的なものか、痛いほどわかっていたんです。だからこそ、そのときは必要以上に期待をしないし、不安にもなりすぎないように気持ちを保っていました。

――その双子だと思っていた子たちが実は三つ子だったんですね?

あやか そうなんです。次の診察で「もう1人、後ろにいますね」と言われて…。「え?1個しか戻してないのにそんなことあるんですか?」と。2人になるのはまだしも、3人になるなんて信じられなくて。びっくりしすぎて笑えましたし、これはちょっと頑張るしかないな!という気持ちになりました。

――すごく前向きですてきですね!不安はなかったですか?

あやか もちろんありました。だけど、一卵性の三つ子ってとにかく珍しく、私のかかったお医者さんでも「何十年前に1度見たきり」というくらいまれなことのようで。最初は不安も大きかったですが、ネットで調べても、答えは載っていないんだろうなと。

そのあとも、出生前検査的なものを受けたほうがいいのかな?なんて少し思っていたのですが、そもそも一卵性の三つ子の場合は対応が難しいとのことで、いったん、あらゆる不安は横に置いておいて、どうなったとしても3人を産んで育てようと決意しました。


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