
Eテレの「すくすく子育て」でもおなじみ、玉川大学教育学部教授の大豆生田(おおまめうだ)先生と、園生活のリアルに迫る連載。今回のテーマは最近増えているという「雨の日の外遊び」。雨遊びを始めたばかりの、鹿児島の永吉あさひこども園と、長年、雨遊びの活動をする広島のみどりの森みらいこども園のドキュメンテーション(写真付きの保育記録)を取材しました。
雨の日、園庭は『最高のアドベンチャー』に!
ライター田中(以下 田中):最近は雨の日でも外で遊ぶ園が増えているそうですが、なぜなのでしょう?親としては、保育園ってただでさえ着替えやシーツなど持ち帰りが多いですよね…。雨の日にドロドロの服があったら、想像するだけでちょっと気が重くなります。
大豆生田先生(以下、豆先生):そうですね。でも雨の日って、子どもにとっては未知なことに出会う特別な時間なんです。保育園のドキュメンテーションを見ると、その一つ一つが小さな挑戦の積み重ねになっていることがよくわかるんですよ。早速見てみましょう。

田中:この鹿児島の永吉あさひこども園では、子どもたちが、雨の日に外で遊べないことを残念がっていたことから、昨年初めて雨の外遊びにチャレンジしたそうです。
子どもたちは、朝からワクワクしていたと書かれていますね。
豆先生:色とりどりのカッパや長靴を身につけるだけで、「いつもと違う」世界が広がり、その時点で子どもにとってはもう日常とは違う。アドベンチャーの始まりです。
田中:「先生見て!お水、雨からもらったんだよ」という言葉も、とても印象的です。
豆先生:体験を自分の言葉にしていますよね。ただの水ではなく、「雨からもらったもの」として受け取ってすごく豊かな想像力が育まれていると思います。
それを見たお友だちも真似をする。そのほかにも水たまりの色が濁っていることに気づき、色の変化を感じている子もいますね。
初めて雨の園庭に出た子どもたちが、こんなにたくさんのことに気づいたり、豊かな発想と言葉を持っていることに驚かされませんか?
田中:見ているこちらが、ワクワクしてきます!