
赤ちゃんが転んだときに頭を守る、布製のヘッドガード。「転んだとき、赤ちゃんが頭を打たないように」「衝撃が少しでもやわらぐように」と考えて、使用しているママ・パパもいるようです。
しかし子どもの事故に詳しい、小児科医山中龍宏先生は「ヘッドガードの事故の報告はまだありませんが、危険性が考えられる」と注意喚起をしています。山中先生にヘッドガードが危険と思われる点について聞きました。
受診した赤ちゃんがヘッドガードを着用していて疑問が
山中先生が、ヘッドガードの危険性を感じたのは、ある赤ちゃんを診察したことがきっかけでした。
――先生が「ヘッドガードは危険」と思ったのはなぜでしょうか。
山中先生(以下敬称略) きっかけは、うちの小児科を受診した生後8カ月の赤ちゃんが、布製のヘッドガードを頭にかぶっていたことです。ママが連れてきて「高いところから落ちた」と言うんです。とくにけがはしていなかったのですが、布製のヘッドガードを見たときにいくつか疑問がわきました。
1つは、ヘッドガードにはスポンジなどのクッション材が入っているのですが、頭を強く打ったときに、どこまで頭が守られるのかということです。
もう1つは、赤ちゃんのあごの下で留めるひもです。万一、ヘッドガードが何かに引っかかったときに、すぐにあごひもがはずれないと赤ちゃんが首をつってしまう危険があると思いました。
また、この赤ちゃんは、ヘッドガードをかぶって来院したのですが、屋外でかぶせていることも気になりました。